子宮筋腫の種類(漿膜下筋腫・筋層内筋腫・粘膜下筋腫)

子宮筋腫の種類と症状、治療法を紹介。

子宮筋腫・子宮内膜症

子宮筋腫の種類

子宮筋腫の種類.jpg

子宮筋腫の種類は、できた位置によって大きく3つに分けられます。それは、「漿膜下筋腫」「筋層内筋腫」「粘膜下筋腫」です。また、その種類によって症状や治療法が変わってきます。

漿膜下筋腫

子宮壁の外側(子宮全体をおおっている漿膜の下)にできる筋腫です。筋腫の約2割はこのタイプです。細い茎でつながりながら子宮の外側で発育する有茎漿膜下筋腫と、子宮筋層部から外に向かって盛り上がるような筋腫があります。漿膜下筋腫は、子宮の外側に飛び出すようにできるので、多発している場合は子宮が八つ頭のようになる人もいますが、子宮本体の形はそれほど変形しません。子宮腔をそれほど圧迫しないので、比較的大きくなってしまった筋腫でも、過多月経や貧血などの特徴がないことがあります。しかし、筋腫が大きくなると、周囲の臓器を圧迫し、何らかの症状が出ることがあります。
膀胱や尿道を圧迫すると、頻尿になったり、尿が出にくくなったりします。また、直腸を圧迫すると便秘になります。子宮の後ろ側の筋腫が大きくなると、腰椎の神経が圧迫されて、腰痛が起こることもあります。有茎漿膜下筋腫は、大きくなっても過多月経は起こしません。しかし、腸の動きなどで茎がねじれると、筋腫に血液がゆき渡らなくなり、激痛を起こすこともあります。また、卵巣腫瘍と間違えやすいので、注意が必要です。

漿膜下筋腫図解

筋層内筋腫

子宮の筋肉の中にできる筋腫です。子宮筋腫の7割はこのタイプで、いろいろなところにいくつもできやすく(多発性)、大きく成長しやすいのが特徴です。筋腫が小さいときはほとんど症状がありませんが、大きくなると、子宮腔も引き伸ばされ、内膜面の面積が増えるので、月経の量が増えたり(過多月経)、期間が長くなったり(過長月経)して、貧血になることもあります。月経量が多いと、レバー状や寒天状の血のかたまりが混じることもあります。

粘膜下筋腫

子宮の内腔に向かって成長する筋腫です。筋腫全体の約1割がこのタイプで、小さくても症状が強いのが特徴です。子宮筋腫には血管が集中しているため、過多月経、過長月経になり、激しい月経痛や重い貧血になります。筋腫表面の血管が破れて大量出血をすることがあったり、月経周期に関係なく、黄色みを帯びた水っぽいおりものや不正出血の症状が見られたりします。粘膜下筋腫のため、子宮内腔がデコボコになると、受精卵が着床しにくくなって不妊の原因にもなります。子宮の内側にぶらさがったのが、有茎粘膜下筋腫です。人間の体は異物を体外へ出そうとする性質を持っているので、月経のたびに子宮内の筋腫を外へ排出しようとして、強い子宮の収縮が起こり、陣痛のような痛みをともないます。この収縮で、筋腫が子宮口から膣へ飛び出した状態を、筋腫分娩と呼びます。かなりの出血が長く続いてしまいます。

その他の筋腫

子宮頸部にできる頸部筋腫というものもあります。大きくなると、頻尿、下腹部痛、腰痛の原因になります。出産のときには分娩の妨げになりやすいです。

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